オーストラリアでは夏になるとブッシュファイヤーという山火事が各地で発生します。
史上最悪のブッシュファイヤー
2019年9月頃からNSW(ニューサウスウェールズ州)やQLD(クィーンズランド州)で発生したブッシュファイヤーはオーストラリア史上でも最悪でアマゾンの森林火災よりも深刻な状況です。ブッシュファイヤーはNSW、VICのみならず、QLD(クイーンズランド)、TAS(タスマニア)、SW(サウスオーストラリア)WA(ウェスタンオーストラリア)とオーストラリアのほとんど全ての州でブッシュファイヤーが発生しています。
今現在(2020年1月11日)もまだ燃え広がり、消防士を含む28人が死亡、また数名の行方不明者が出ており、自然に住むコアラやカンガルーをはじめとする生き物たち約10億の命を落としています。焼けた土地は12ミリオンエーカー、アメリカのバーモンド州とニューハンプシャー州の大きさ位、日本に例えると東北から中部地方あたりまでの範囲が全て焼けてなくなりました。
人々は家を失い、避難所生活をしています。
ファイヤーファイター(消防士)は必死に鎮火作業にあっており、陸と上空からも作業を行っておりますが
アンダーコントロール(制御不能)の事態が続いています。
ブッシュファイヤーの状況を知る方法
今現在、最も危険なのはNSW(ニューサウスウェールズ州)とVIC(ビクトリア州)です。
メルボルンシティはギプスランドから遠く離れていますが、空を見上げればブッシュファイヤーの煙が一面に。家の中まで煙の匂いが入ってくるほどです。
オーストラリアに住んでいる方は常にブッシュファイヤーがどこで発生しているのかわかるアプリやWEBサイトをチェックできるようにしておきましょう。
ビクトリア州にお住まいの方は、VIC EMERGNECY を見ましょう。
オーストラリア全体のブッシュファイヤーマップは MY FIRE WATCH を確認しましょう。
みなさんどうかご無事で。 安全な場所にいてくださいね。
なぜブッシュファイヤーが起こるのか?
オーストラリアは日本と違って雨があまり降らないとても乾燥した土地です。そして夏のシーズンになると40度以上になる日も少なくありません。
ユーカリなどほとんどのオーストラリアのブッシュは、夏の日差しと強風でたくさんの葉っぱをつけた枝が揺れ動き、木々や葉っぱが擦れ合い自然発火します。そしてそれが木々へ飛び火し大規模なブッシュファイヤーになります。
オーストラリアにはトータルファイヤーバンという火器取り扱い制限の法律がある
オーストラリアは雨が降らず水不足なので「Water Restriction」という水使用制限の法律があることで有名ですが、(車を家で洗っちゃいけないとか、午後6時以前は花壇に水撒きしちゃいけないとか、レートによってやっていいことと悪いことがあります。)
Total Fire Ban (トータルファイヤーバン)という法律もあり、気温が高く風が強い日に外で火を使ってはいけないというルールがあります。
2019年史上最悪のブッシュファイヤーの原因は放火が原因?
NSW Police have taken legal action against 183 people so far this bushfire season. Deputy Commisioner Gray Worboys said ” I know that all of those people aren’t arsonists in a sence, I know a lot of them were doing thing like using fireworks or lighting fires to camp or cook food,,,” ( reference news.com.au)
ショッキングなニュースです。ニューサウスウェールズポリスは183人をこのブッシュファイヤーの件で183人を逮捕したとのこと。もちろん全員が放火が目的で火器を使用したわけでないと思います。キャンプのときに料理をするために火を起こしたとか、花火をしたとか。
でも、中にはクレイジーなやつが7カ所にわたり故意的に火を放ったというニュースも出ています。許されることではないですね。
ほとんどのブッシュファイヤーが自然発火のようですが、軽率な行動をとった人間によって引き起こされた物も少なくないようです。
今わたしたちにできること
ビジネスをやっているほとんどの方が売り上げの一部を募金したり、ボランティアにいく社員の給料は全額払うなど、自分たちにできることをやっています。
うちもレストランを経営しているので売上金の一部、お客様からのチップやドネーションをまとめてRed Crossへドネーションいたします。
日本で311の地震で日本がダメージを受けた時に、お店で日本への募金を募ったところ常連さんたちから1000ドル以上(約10万円)の募金が集まりました。そのお金も全て赤十字に寄付をしました。
オーストラリアの方も日本が大惨事のときは心配をしてくれたので、わたしも今オーストラリアにできることをしようと思っています。募金も大きなお金出なくても、ひとりが1円でも百円でも多くの人からのヘルプが受けられたら大きなものとなります。
ブッシュファイヤーの募金はこちらからできます
Red Cross Australiaオーストラリア赤十字 / Disaster Relief and Recovery
DONATIONのやり方はこちらです。
Donate Now というボタンを押して
次にボックスの中に募金した金額をいれる($1から募金できます)
次に一番したの赤いボタンDONATEをクリック
名前、Emailアドレス、ポストコード(住所)、レッドクロスの情報が知りたいか YES,NOをクリックして
一番下の赤い PAYMENT OPTION をクリック
次にクレジットカード情報を入力、もしくはペイパル支払いを選ぶ
必要な情報と Donation Amountに募金の金額を入れて
一番下の赤いDONATION NOWをクリック
募金が完了すると、入力したEMAILアドレスにレシートが送られてきます。
まだ小さくて可愛いお嬢さんを残して殉職されたファイヤーファイターのお葬式。お父さんのヘルメットをかぶる娘さん。
エコ大国オーストラリア。プラスチックを前面禁止するなど地球を大切に守る意識はどの国よりも強いと思います。
今までオーストラリアの人たちが大切に守ってきた広大な森が焼け野原になってしまい、本当に心が痛いです。
木が育って森ができるまで何100年という年月がかかるのに燃えてなくなるのは一瞬。本当に悲しいです。
アメリカからのファイヤーファイターが応援に駆けつけたとニュースが出ています。
世界中の人たちからのサポート心より感謝いたします。
Pray for Australia
P.S オーストラリアの状況を知って心配してDMやメールをくれた友人やフォロワーさんありがとうございます。私の住むエリアは大丈夫です!お気遣いありがとうございます。
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