日本で「同一労働同一賃金」の議論があるとのこと。先進国の割に今更?な感じもしますが、実現するのでしょうか?
私も日本で働いている時に派遣社員として働いたことがありますが、やる気がなくなるような矛盾は感じたことも多々ありました。
管理職クラスの上司が、全くPCができない、イントラも使えない。
英語もできない、効率が悪いため残業をする羽目になるのにそれを頑張ってると間違えた自己評価。
転勤する正社員のための自腹の送別会(派遣社員には送別会はない)
半分以上が派遣社員なのに全体朝礼での正社員のボーナス支給の案内(正社員だけ集めてやれ)
などなど。
一度正社員で入社すればそうそう首を切られることもないし、給料も上がっていくからスキルを磨くなどの努力はしないのだろうか?でも社内の昇格試験とかあるよね?
一方、オーストラリアは欧米と一緒で実力主義。職業別、州別、個人のスキルにより最低賃金が細かくAwardsによって決められている。
雇用形態としては主に2種類に分かれ、
1.カジュアルワーカー (日本で言うバイト)
2. フルタイムワーカー(正社員)
その他、コントラクトワーカーなどもあるけど、おもに、1か2です。
通常、雇い主は、新人をカジュアルワーカーとして、3ヶ月〜半年くらいトレーニングも兼ねて雇います。その人のパフォーマンスが良ければ、正社員としてフルタイムのオファーをすると言うのが定番。
カジュアルワーカーの場合は、労働時間や期間などの保証が全くないため、必要な時だけ呼ばれるという会社の都合のよいように使われる存在になり兼ねない。
例えば、「いまから働ける?」といきなり朝電話が来たり(フルタイムワーカーの病欠のカバーとか)
今週1週間はシフトゼロだけど、来週は45時間も入ってる、、とか、
今日はシフト入ってたから子供を預けるためにチャイルドケア予約したのに、朝会社から電話があって、やっぱり来なくていいわ。と言われたり、、。
そんな訳なので、収入は安定しない。
かわりに時給に対してもカジュアルローディングというものが25%つく。
なので、正社員よりも時給は高くなるのだ。正社員よりもバイトの方が時給が高くなるため会社はバイトのシフトをなるべく減らしたい。法律ではカジュアルワーカーのシフトは最短では2時間。と決められているので、2時間で帰宅させられたりする。
と言う訳で、バイトの方が時給はいいが、総合で言うと稼げないため、みんな正社員を目指す。
フルタイムワーカーになれたからといって、胡座をかいていてはいけない。実力社会のオーストラリア、パフォーマンスがよくなければすぐに首を切られることも少なくない。会社と契約を結ぶ時に、本みたいに分厚い契約書をきちんと読んで、どんな時に首になるのか理解しておこう。
メルボルンに住む人たちは、スキルアップに余念がない。仕事をしていても、隙間時間を利用し、学校に通ったり、大学に戻ったりする。オンラインで取れるコースもあるから便利。
自己アピールも大切で、自分がどれだけ会社に貢献しているか評価をされなければ年俸も上がらない。
会社が自分を正しく評価していないと思えば、レッツ転職活動。会社愛なんてありませんから、とっとと条件の良い次の会社へ。そのために常日頃からスキルアップは欠かせません。
以上!! 私が感じるメルボルンで働く人々の雇用状況でした。もっとゆる~く働いている人もいると思いますが、私の周りはこんなかんじ。
オーストラリアのワークライフバランスについてはまた次回につづく、、、
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