オーストラリアで働くと日本よりも楽なの!?労働時間や給料など労働法いろいろまとめ

オーストラリアは、国の最低賃金が決まっています。それは、毎年7月1日に上がっています。

2022年に発表された額は、最低時給が$21.38
フルタイムワーカーは、38時間労働で 週$812.60 です。

ということは、1ヶ月が4週と考えると、月3250ドル
年俸だと42255ドルということですね。

オーストラリアでは、これ以下の賃金の仕事は存在しないということですね。(コントラクターなどは例外です)

From 1 July 2022, the national minimum wage is $21.38 per hour or $812.60 per 38 hour week (before tax).

日本は、国で定めた最低賃金はないようで(?)地方ごとに定められているようですね、

参考はこちら

オーストラリア給料の中央値は7万ドル(2023年)

オーストラリアの2023年現在のフルタイムで働く人のお給料の中央値は、70000ドルです。

https://au.talent.com/salary?job=full+time

平均値になると9万ドルだそうです。

https://www.population.net.au/average-salary-australia/

オーストラリア高収入の職業トップ10

お医者さんがほとんどですね。一位の外科医は、$406,068ですって!年収4千万円。あと、マイニングはやっぱりお給料いいですよね。あとエンジニア系。

  1. Surgeon
    Surgeons top the list of money earners in Australia. Making an average of $406,068 a year, they’ve undergone a lot of study and training to earn their title and income.
  2. Anaesthetist
    Coming in as the second highest money earners averaging around $389,000 a year anaesthetists are few and far between. There’s only 3509 of them in Australia.
  3. Internal medicine specialist
    A generalised term for a lot of different jobs, Internal Medicine Specialist includes specialist physicians, cardiologists, endocrinologists, neurologists and paediatricians.
  4. Financial Dealer
    Financial dealers include stockbrokers and people who buy and sell securities on behalf of clients. They earn $279,790 on average.
  5. Psychiatrist
    With a limited number of psychiatrists in Australia it’s expected there will be a shortage of them in coming years. So incomes are on the rise with the average now around $255,000.
  6. Other medical practitioners
    This group includes jobs such as dermatologists, gynaecologists, ophthalmologists, pathologists, diagnostic and interventional radiologists, and radiation oncologists. Incomes vary significantly but the ATO puts the average for the group at around $235,000 per year.
  7. Judicial or other legal professionals
    This occupation group includes judges and magistrates, but not barristers or solicitor. Many of this professionals could be higher up the list but the ATO includes clerks in this group, so the average income is lower. The income for a judge is $424,000 but an articled clerk earns about $72,000.
  8. Mining engineer
    Almost 10,000 Australians are classified as mining engineers by the ATO and they’re earning an average of about $190,000.
  9. Engineering manager
    Engineering managers are responsible for planning and the implementation of engineering projects. With a taxable income of $162,000 per year, there’s 25,728 Australians who fall into this category.
  10. Financial investment advisor or manager
    Financial advisers and financial investment managers have an average taxable income of $155,882 per year. But if you consider Financial Investment Managers alone, they lead the way in this group with an average income of about $330,000.

https://www.monarch.edu.au/blog/highest-paying-jobs-in-australia-in-2023/

オーストラリアには、職種ごとに決まっている最低賃金や労働条件を定めた「AWARD(アワード)」という制度があります。この制度は、従業員の保護と雇用の安定を目的としています。

AWARDには、職種ごとに異なる規定があります。例えば、建設業界のAWARDでは、作業員の労働時間や休憩時間、賃金、職務内容などが明確に定められています。同様に、ホテルやレストラン業界のAWARDでは、従業員の労働時間や待遇、雇用条件などが定められています。

AWARDは、業界の団体や労働組合と雇用主の協議によって策定され、法的に拘束力があります。また、AWARDに違反した場合は、罰則が科せられることもあります。

オーストラリアでは、AWARDに従って雇用条件を定めることが一般的です。ただし、特定の職種や業界では、AWARDよりも高い賃金や待遇が提供される場合もあります。

AWARDは、従業員にとっては保護された労働条件が、雇用主にとっては法的に拘束されたルールに基づいた運営が可能になる制度であり、オーストラリアの労働市場において重要な役割を果たしています。

オーストラリアでは、どの会社で働くか、も重要な要素ではありますが、その会社で何をするか、ということがより重要になるということです。

正社員よりバイトの方が時給が高い!?オーストラリア

主に、会社で働くと3つの雇用形態に分かれると思います。

1フルタイム
2パートタイム
3カジュアル

フルタイム、パートタイムはいわゆる正社員で、きちんと会社の手当てや福利厚生などが出ます。それに比べて、カジュアルというのは、アルバイトのようなもので、何も保証がないポジションになります。

この保証がないポジションには、カジュアルローディングというものがつくので、ベースの時給に25%上乗せして給与が支払われます。フルタイム、パートタイムはおそらく年俸契約なので時給の算出は難しいと思いますが、計算してみたらカジュアルの方が時給が高い!なんてこともあるみたいです。

カジュアルローディングとは

オーストラリアにおいて、カジュアルローディング(casual loading)とは、カジュアル雇用の従業員に支払われる時給に加算される手当のことを指します。

カジュアル雇用の従業員は、フルタイム雇用やパートタイム雇用と異なり、雇用主との間で長期的な雇用契約が締結されておらず、必要な時にのみ雇用されることが一般的です。

カジュアルローディングは、通常時給の約25%〜であり、労働法に基づいて設定されています。つまり、カジュアル雇用の従業員は、フルタイム雇用やパートタイム雇用の従業員よりも高い時給を受け取ることができます。

ただし、カジュアルローディングが適用されるのは、カジュアル雇用の従業員に限定されています。フルタイム雇用やパートタイム雇用の従業員には、別途休暇手当や病気手当などが支払われます。

38 hours each
Full-time employees usually work an average of 38 hours each week. They’re usually employed on a permanent basis or on a fixed term contract
オーストラリアのフルタイムは、38時間がベースのようです。日本だと40時間かなぁ?オーストラリアの方がちょっと少ないですね。

オーストラリアフルタイムワーカーの福利厚生について

A full-time employee is entitled to paid leave, including:

  • annual leave
  • sick and carer’s leave
  • family and domestic violence leave.

A full-time employee is usually entitled to written notice when their employment ends, or payment instead of notice.

Shift work included any arrangement of working hours other than the standard daylight hours (7/8 a.m.–5/6p.m.), while non-shift work includes normal work hours between 7/8 a.m.–5/6p.m.
Shiftwork means:
  • afternoon shifts that finish after 7pm and at or before midnight
  • night shifts that finish after midnight, and at or before 7am
  • permanent night shifts that don’t rotate with any other shifts or day work and continue for at least 4 weeks.

シフトワーカーも色々と決められています。基本的には、オーバーワークがないように、連続して働かないように、など細かい決まりがあります。

これが噂の祝日の時給$50の仕組みだ!Penalty Rates

オーストラリアのアルバイトがめちゃくちゃ稼げる!と言われる要因がこれです。

ペナルティレート!

私もオーストラリアに来た時にびっくりしましたが、なんと、土曜日働くと時給が25%アップ、そして日曜日に働くと50%アップ!

そしてもっとびっくりな祝日に働くと2.5倍以上!

これが、オーストラリアワーホリが稼げるからくり、ですね。

In addition to a base salary, Australian Contact Centre Salaries are also impacted by the shift times a contact centre agent is expected to work. It can be a bit tricky to work out but the following is a general guide as a percentage of the minimum rate.

For non-designated shift workers, the following penalty rates are applied:

  • Normal shift – 100%
  • Working outside your normal spread of hours – 125%
  • Saturday – 125%
  • Sunday 7 am to 7 pm – 150%
  • Sunday 12 am to 7 am and 7 pm to 12 am – 175%
  • Public Holiday – 250%

For designated shift workers:

  • Ordinary hours – 100%
  • Afternoon and Night shift – 115%
  • Permanent night shift – 130%
  • Public Holiday – 200%

There are lots of permutations, interpretations and so on so refer directly to the award or contact Fair Work for more information.

https://acxpa.com.au/australian-call-centre-award-rates-for-2022/

ちなみに、オーストラリア人は土日祝日は働きたくない人が多いし、家族がいる人は、子供やパートナーと過ごしたいから働きたくないので、留学生やワーホリさんたちが働いてる印象が多いですね。

給料の他にお金がもらえる!老後スーパーアニュエーションって何!?

スーパーアニュエーションというのは、日本の年金みたいなものですが、大きく違うのは国に払って国が管理するわけではないということです。

そして、ポイントは、日本の年金が給与から差し引かれるのに対して、

オーストラリアのスーパーアニュエーションは、給与に対して10.5%を給与とは別に会社が支払ってくれるのです。

なので、例えば月のお給料が3000ドルだったとすると、その10.5%である315ドルを会社が払ってくれるのです。このスーパーアニュエーションについては、説明が長くなるのでまた別の記事で詳しくご説明します。

ですので、オーストラリアでは、求人広告を見ていると、70k+super  などと表示されるのを見かけますが、これは、年俸が70k(70000ドル)とそれプラススーパーアニュエーションが10.5%(7350ドル)となります。

ATO

残業はしない。というか時間前に帰るのがオーストラリア流

オーストラリアは、残業はしない人が多いと思います。いや、ほとんどの人はしないだろうな。

でもこれだけは言える、「サービス残業は絶対にしない」

残業もしない、そして、帰るのがめっちゃ早いですよね。

私が日本で働いていたときは、5時終業なのに、先輩も上司も帰らないから、帰りたくても帰れないーっていう毎日を過ごしていました。そして、サービス残業もたくさんしてました。あの頃は、それが当たり前だと思っていたので、今考えるととても違和感ですね。

あと、企業や会社によりますが、金曜日の午後になると週末モードに入ってほぼ仕事しない〜ってオフィスもあるみたいです。ランチタイムからビールやワイン飲んでー。とか、4時からオフィスでビールタイムとか。

休憩の回数多くない?

オーストラリアの文化?なのでしょうかね。保育園、小学校〜 そして会社でもそうですが、

午前休憩(モーニングティー)
ランチ休憩(昼食)
午後休憩 (アフタヌーンティー)

と1日に3回休憩があります。
午前と午後の休憩は、15分くらいだったと思います。ランチ休憩が45分とかかな。(すみません、ここはAWARDによって違うかもです)

オーストラリアで働くと日本よりも楽なの!?の結論

オーストラリアの労働環境は、日本よりも良いと思います。

日本で真面目に働いていた方がオーストラリアにきて、日本にいた頃と同じくらい真面目に働いたらおそらく成績上位だし、勤務態度も真面目だろうから上司からの信頼も厚いはず。(まわりが仕事出来なさすぎてイライラする日本人の方もいるようです)

そして、何より日本にいた頃と同じ仕事をして、給料が倍以上になった、という方も多くいます。(単純に、最低賃金が日本の倍だし)

ぜひ機会があればオーストラリアで働いてみてくださいね♪

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